東京電力
“公益の担い手”として、義務の対価である無競争、が許されてきた東京電力――。だが、自由化の波は既に足元を洗っている。注目の新規事業は未来の柱となり得るのか。「最初は歴代の東電社長と比べて線が細いかと思ったが、意外に攻めに強い人かもしれないね」。電力業界の有力OBのひとりは最近、表示電力の南直哉社長…
View Article金融再生委員会
金融再生の道を拓いた金融再生委員会が、ここにきて姿勢を一八〇度転換した。発足一年にして早くも栄光の時代は過ぎ去ったのか。変質の背後に政治と行政の矛盾が覗く。 日本の金融システムの「救世主」とまで評された金融再生委員会が、大きな転機を迎えている。発足から一年、二〇〇一年一月六日の廃止までの中間地点を…
View Article警察庁
神奈川県警、新潟県警の一連の不祥事をきっかけに、日本の警察組織が大きく揺らいでいる。構造的腐敗の根幹にあるのは「キャリア制度」疲弊だ。警察再建の処方箋を考える。 神奈川県警の覚醒剤使用隠蔽事件で、犯人隠避罪などに問われた渡辺泉郎元県警本部長は、二月二十四日、横浜地裁での初公判の被告人質問でこう答え…
View ArticleかずさDNA研究所
加速度的に進む「ゲノム解析」。バイオは今や、次代の主力産業の地位を獲得しつつある。立ち遅れた日本が選ぶべき戦略は何か――。研究所現場の取り組みの中に、その答えを探る。「ウミニシズンデユクユメノトチユウデアンドウミツオハネムリカラサメタナミオトニトウルルルルルトイウデンワノベルガカブサリツギノシ………
View Article農林水産省構造改善局
構造改善局を舞台にした汚職事件により、相次いで逮捕者を出した農林水産省。事件の背景には、農業土木技官たちが同局内につくりあげた「独立王国」が見え隠れする。 連休明けの五月上旬、霞が関の農林水産省本館を取材で訪れた。以前は全国各地からの陳情客で賑わっていた同省だったが、いまはそれらしき人影はほとんど…
View Article日本オリンピック委員会(JOC)
醜態を晒し続けるJOC加盟各種スポーツ団体。その問題の根幹を探っていくと、無責任体質を助長する「アマチュアリズム」の限界が浮かび上がる。 二〇〇〇年シドニー五輪まで二カ月となった。刻々と迫るスポーツの祭典に水を差すように、日本のスポーツ競技団体の無責任体質を如実に示す「事件」が相次いでいる。 競泳…
View Article早稲田大学雄弁会
第一次森政権は四人のOBを擁する“雄弁会内閣”だった。過去にも数多くの政治家を生み出してきた名門サークル。そこは現実政治の縮図だった。 早稲田大学政治経済学部二年の島和英君は、福岡県の名門進学高校の出身である。成績優秀。生徒会長としてリーダーシップを発揮した経験もあり、将来は九州大学か京都大学を卒…
View ArticleNHK(日本放送協会)
デジタル放送時代の到来前夜、NHKのあり方に熱い注目が集まっている。問われるのは「公共放送の使命」。新事業は不可欠なのか。あるいは単なる肥大化なのか――。 NHK(日本放送協会)が、日本の放送界を揺さぶっている。 発端はこうだ。「NHKが借りている衛星回線の余った分を、他の民間企業に貸し出したい」…
View Article在米日本大使館
日本の“生命線”である日米関係。その最前線に位置する在ワシントン日本大使館。百五十名を超える日本人スタッフを擁する最大最強の在外公館の内幕とは――。 ワシントン北西部の住宅街、ネブラスカ通りにある駐米日本大使公邸は、日本人の住居としては最高の居住環境を誇る。広大な敷地、テニスコートと水泳プール、日…
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